2017年のNarrative運営事情を振り返る

text by うえみずゆうき

早いもので、2017年も残すところわずかとなりましたね。Narrativeをローンチしてからも半年が過ぎようとしています。

今回は、運営を代表して上水がNarrativeを始めて感じたこと、これからに向けての課題など2017年を振り返ります。

2017年を振り返る①

――インターネットで世界中に情報を届けられる時代だからこそ特定の地域にしぼると面白いんじゃないか。

――物事は文脈が大切で、何の脈絡のないところから投げられる言葉よりも、人となりや考えを伝えるほうが結果としてその人の魅力を伝えられるのではないか。

――「音楽」となるとステージの上のイメージが強いけれど、実際は色んな人がそこに関わっていて、もっと色んな角度から音楽の世界を伝えられたら面白いんじゃないか。

「ああでもない、こうでもない」と僕と糸山で2016年夏からディスカッションを重ね、約1年後の2017年7月1日にようやくNarrativeをローンチ。

「福岡×音楽×文脈」という3つのキーワードを軸に、インタビュー記事やコラムを掲載する「福岡の音楽を読むメディア」として運営してきました。

Narrativeの運営をきっかけに、旧知の仲のアーティストだけでなく新たに出会えた人もいて、メディアを運営する醍醐味の一つは「人の広がり」なのかも知れないなと思いました。

「切り口が面白いね」とか「このアーティスト好きだったんで、詳しく知れてよかったです」とか、リアルな反響も耳に入ってきて、やりがいを感じています。

コラムでは共感や反論がSNS上で起こり物議を醸した記事もありましたが、音楽シーンへの関心の高さも垣間見えたのは収穫でした。

運営メンバーの思想、主張を世の中に植え付けたいわけではなく、議論のネタとして投下してきた部分もあって、この辺のバランスは課題の一つなのかなと。

多様な価値観を発信できる場としていきたい気持ちは強いので、来年は何らかの工夫を仕掛けてみたいと思います。

2017年を振り返る②

本格的にメディアを運営するのははじめてで、すべてが試行錯誤の連続でした。

結果としては、アクセス数など数字の面でも、名もないローカルメディアとしてはまずまずの滑り出しだったと思います。

pv数は初月4000pv、その後は記事の更新が思うように進まずアクセスは横ばいという感じ。

記事数でいうとインタビュー18記事(9名)、コラム12記事を掲載させていただきました。

定期的に記事を更新できる体制がととのってくるとアクセスはもっと伸びてくるだろうという印象です。

更新ペースをこの年末で取り戻して、年明けからは定期更新を心がけます。

まずは週1回を確実に押さえながら、プラスアルファでコンテンツを増やしていけたらと思っています。

運営における2017年の課題

せっかくなので、現状の課題を記録しておこうと思います。

現在のNarrativeの課題は大きく3つ。

1つ目は、ライターの不足。

現在、上水と糸山の2人体制で臨んでいます。本業を別で持ちながら行っているため、十分なかなり限られた人員の中で取材・執筆・校正とまわしていく難しさを感じています。

実は、夏から秋にかけて新たなライター候補として、一緒に取材に同行してもらったりしたのですが、ボランティアということもあってクオリティや納期などうまく運営をまわせずにいました。

運営サイドが大事にしていることを執筆マニュアルのような形に落とし込めていない、他者にノウハウを共有していく仕組みがなさすぎる。

もっというとノウハウというところまでいけていないんです。

2つ目は、意見の多様性。

現在はコラムについても上水、糸山の2名体制で書いています。

そうなると2名の価値観ばかりが露出することになり、「福岡の音楽の物語」どころか個人ブログの延長のようになってしまうリスクを感じています。

いろんな立場、いろんなジャンルの人たちに自分の主義主張を書いてもらえると、より福岡の音楽シーンを立体的に見ることができるメディアになるんじゃないかと思っています。

2018年は音楽人の皆さんにコラム執筆のオファーをさせていただくかもしれません。

その際にはぜひご協力いただけると嬉しいです。

リターンをどのように設計するかのアイデアはいくつかあるので、それはまたオファーの際に。

3つ目は、ゲストの多様性。

インタビューを申し込むにあたって、当然Narrativeにある情報の中から選択することになります。

メディアをはじめてみて思うのは、福岡市1つとっても、シーンを網羅するのは不可能なんじゃないかと思うぐらい幅があるんだなということ。

そうした幅広い情報は自分たちだけでは把握しきれないので、自薦・他薦問わず情報提供いただける仕組みがほしいなと。

サイト上にもう少し気軽に情報提供しやすいようなフォームをつくるとか、工夫は必要だなと思っています。

たとえば、Twitterのダイレクトメッセージなどのフリースペースではアピール全開の文章が送られてくることもあるので、取捨選択に困ることがあります。情報のミスマッチが起こらないような工夫はこちら側からしないといけないなと反省しています。

まとめ

ここまで2017年を振り返ってきましたが、今年1番良かったのは、「結構面倒な活動を投げ出さずに続けて来れたこと」だと思います。

もうそれだけでオールOKと言いたい。

2018年は先にあげた3つの課題を中心に改善を加えながら、定期的な更新と人・意見・コンテンツなどの「幅」の部分を意識して取り組みたいと思います。

とはいえ、書いておしまいとなるのは切ない。

皆さまのシェア・リツイートやコメントなど、反響が運営の大きな原動力となっていますし、皆さまのその行為そのものがメディアです。

福岡の音楽シーンを一緒に表に届けていきましょう!

2018年も引き続きNarrativeをよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。