アーティストにもっとお金の話をしてほしい。

text by 糸山晃司

Ametsub氏が所縁の深いレーベル事務所から窃盗で逮捕という衝撃のニュース。

理由は分かりません。

ただ、エレクトロニカという決してメジャーでないジャンルと言えど、国内トップクラスのミュージシャンでもお金に困るの?と思われた方もいると思います。

そこで疑問!

ジャンルに限らず、例えば全国区のミュージシャンのどのレベルの人たちが音楽活動のみで食えているのか。これって結構知られてないですよね。

ミュージシャンはなかなかお金の話をしない

先日行ったクラムボンのツアーでの一場面を思い出します。アンコールの3分の2(体感)ほどを費やし、丁寧にバンドのマネタイズや流通の仕方の話をしたミト氏。

クラムボンはメジャーレーベルを離れた後、会場限定販売でミニアルバムを発売しました。会場以外では、所謂”大手流通”を介さず、活動に賛同してくれる商店に”委託販売”する形での店舗販売のみ。

ファンが払ったお金がほとんど中間搾取なくミュージシャンに届くひとつの理想形を丁寧にアツく語ってくれました。

クラムボンの手売りアルバム、モメント e.p2

クラムボン、とりわけミト氏はそんなDIYな活動をやったりクラウドファンディングやったり、「ミュージシャンとお金」に関して割と赤裸々に話をします。

クラムボンの活動の内容是非は置いておいて、こういったお金の話や生活の話をするミュージシャンって少ないんですよね。

単純にお金の話、気になる

個人の感覚ですが、メジャーレーベルに属して爆発的に売れたいっていう人より、生活できるくらいのお金が稼げて好きなように音楽活動したいっていう人が増えてきた印象があります。

そういったニーズのためにも、ミュージシャンがどうやって収入を得ているのか、どうやって生活しているのかをもっと打ち明けてもいいじゃないかと。

実際興味あるしそういう話聞きたいですよね。

なんとなくミュージシャンがお金の話をすることは不純だと感じられる世の中ですよね。けれど、音楽に限らず生活の大部分を創作にかけられるクリエイターが増えれば単純にクオリティも上がるはずですよね。

それと、日本において音楽でお金を稼ぐにはどういう方法があるのか、これも単純に興味があります。

「みんなもっと話せよー!」とまでは思いませんが、もう少し赤裸々に話す人がいたら面白いのにな、と思います。

プロと完全アマチュア志向の間の層が音楽で稼げれば・・・

バイトしながら音楽1本で生活しようとする人と、あくまでも本業は別にあって副業もしくはお金度外視で好きでやってる人、それぞれいますが、最近はここの境目が少しずつ曖昧になってきてます。

で、ここの境目の人たちが少しでも音楽で生活できればいいなと僕は思うわけです。もちろんクオリティや実力は第一なのでただ間口を広げろってことではありません。

でも、たとえば同じCDを売るにしてもやり方はいろいろです。

タワレコで流通させるのか、レーベル通すのか、そもそもレコーディングは誰がやるのか。

当然ながら、なるべく間を挟まないほど自分たちの懐に入る%が多いので、それこそクラムボンのようにCDを置いてくれるショップに直接自分たちで営業かけるというのは一つの有力な方法ですよね。

今はBASESTORE.jp簡単にECサイトも作れるので、自分でリリースに合わせて専用の販売サイト作ることだってできます。中間搾取はほとんどありません(BASEやSTOREの手数料のみ)。

ECサイトサービス「BASE」

海外のメジャーなミュージシャンも「音楽家はレーベルじゃなくて企業と組んで活動したほうが好きなこともできてかつ儲けもある」みたいなことを発信しだしてますし。

用は、今当たり前になっている活動内容を見直して少しでもお金が入る方法を考えてもいいかも!って時代だと思います。音楽でお金を得ることに後ろめたさなんて感じることないんです!なんならバンドに営業担当がいてもいいですよね。

そうすると次にはその話題作りや広報のためにWebに力を入れるべき~みたいな話に繋がってきます。今度はバンドに広報担当が必要になるわけです。

音楽活動は会社と同じだと言いますがその通りで、たぶんいろんな方法が考えられるんだと思います。

音楽家にとって生きやすい明日になりますように。。

そのためにも、アーティストにもっと(生々しく)お金の話をしてほしい。